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題詠「汗」 [NHK短歌]

懸命に眠りをねむるおさな子のまろき額に汗ひかりをり

詠んだのが7月なのでちょっと時期はずれですが。
NHK短歌10月号(8月放送分)、
永田和宏さんに佳作で採っていただきました。
ありがとうございました。

自分が持たなかったので、子供を詠むことは珍しいのですが
伊勢佐木町の大通り公園を通るとき、
乳母車の赤ちゃんをよくみるので詠んでみました。

題詠「野菜」 [NHK短歌]

古伊万里のうつはに盛れば佳肴(かかう)なれ浅く漬けたる胡瓜のやまは


普段使いの食器は質素なものですが、2点だけ
お気に入りの骨董を持っています。

そのひとつが、この歌に詠んだ江戸後期のなます鉢。
骨董市で一目惚れしました。

IMG_18342.JPG

なぜ古伊万里に胡瓜を盛ってみたいと思ったかというと、
鑑定士の中島誠之助さんのエッセイを読んだから。
中島さんの父上は、空襲で焼けこげた古伊万里の鉢に
胡瓜の漬け物を盛っておられたそうです。

真似と言われればそれまでかもしれませんが、
うつわとしての贅沢もありつつ、
甘いだけではない、さまざまな歴史を飲み込んでの骨董と、
その上に今を息づく野菜だと思うのです。

NHK短歌9月号、小島ゆかりさんに佳作で採っていただきました。
ありがとうございました。

題詠「家電製品」 [NHK短歌]

並びゐるいのちなきものしらしらと氷庫はつねに夜のかほをもつ

NHK短歌8月号、小島ゆかりさんに佳作で採っていただきました。
ありがとうございました。

題詠「指」 [NHK短歌]

白墨を置きたる指の影ふかし日の暮れがたの最終講義

NHK短歌5月号、永田和宏さんに佳作で選んでいただきました。
ありがとうございました。

題詠「あれ」 [NHK短歌]

通じてるからいいぢやんといふ夫(つま)よえいゑんにかくあると思ふな

NHK短歌5月号、斉藤斎藤さんに佳作で選んでいただきました。
ありがとうございました。

夫婦間のやり取りを詠んだ歌はとても多かったです。
それも絶対「あれ」というのはご主人のほうです。

私だって年を取れば物忘れもするようになるだろうし、
いつまでも察しがよいわけではないと思うのですが(苦笑)。

題詠「空」 [NHK短歌]

諍いも交はすことばもなきゆふべ空心菜(くうしんさい)のはつか湿りぬ

N短4月号、斉藤斎藤さんに佳作で採っていただきました。
ありがとうございました。

題詠「目(眸、瞳)」 [NHK短歌]

やはらかきをとこと見えて主張するバラク・オバマの目は笑はざり


NHK短歌3月号、永田和宏さんに佳作で採っていただきました。

昨年来国際情勢がばたばたしている折りに
時事詠を採ってくださったこと、
誠にありがとうございました。

題詠「髪」 [NHK短歌]

おくれ毛のつと垂りくるをシニヨンに梳きこみ思ふけふすべきこと

NHK短歌2014年1月号、
永田和宏さんに佳作で採っていただきました。
ありがとうございました。

題詠「卵」 [NHK短歌]

身のうちに残(のこ)んの卵(らん)をかぞへつつげに八月のカンナは燃ゆる

今年度、選者が変わって初めて佳作に選んでいただきました。
意外や意外(失礼!)、斉藤斎藤さんの選です。

「卵」といって卵子を詠んだ歌は意外と少なかったです。

斉藤斎藤さんは8月のシンポジウムでお話を伺いましたが、
短歌の「私性」についてなかなか興味深い発言をしておられました。

懇親会では気後れもありお話する機会はありませんでしたが
一般参加者の方々と盛り上がっておられたこともあり、
無理にお話に伺わなくてよかったのだろうと思います。

ありがとうございました。


<追記>
短歌に興味のない夫は、きょう初めて斉藤斎藤さんのお名前を読みました。
「サイトウ……おゎ!?」
あまりの反応に噴きました。
いかな夫でも、もう忘れることはないと思います(笑)。

題詠「焼く」 [NHK短歌]

鬼萩の猛きはだへに凝りけり過ぐるひとよをふる雪のこゑ

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   鬼萩茶碗 11代三輪休雪

NHK短歌4月号、花山多佳子さんに佳作で選んでいただきました。
ありがとうございました。