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白の白さ [その他]

足ゆびに摘むひとひらのてふてふの骨をもちたる花のむらさき

こはれては生まれかはりの刻である午前零時にあはす鏡は

「声をたててはいけない」ささやきのよせてはかへす さみだれ

照り映ゆる白の白さかまひるまを意思喪失のアンドロギュノス

きはまれる白のあとさきものいはぬ猫のやさしく眠るゆふぐれ


(「現代短歌新聞」2016年9月号)

『短歌研究』9月号 予選通過職業欄の記載につきまして [その他]

『短歌研究』9月号、昨日もとめてきました。
大賞受賞、次席、最終選考、佳作の皆さま、おめでとうございます。

さて、自分についてですが、予選通過という結果は
自分の力不足のあらわれですので、それはともかく。

職業の記載に誤りがございます。

私はかつて特許事務所への勤務経験はありますが、あくまで「会社員」であり、
弁理士の資格はありません。

サムライ業はそのあたりわりと神経質ですし、
ことに日本弁理士会は、過去に私も
勉強のために受験し所持していた民間資格
訴訟になった経緯がございますので、
現在、一般事務担当の私ごときの誤記に何もないとは思いますが、
Twitterおよびブログで訂正させていただきます。

また、『短歌研究』近辺の欄の方で、
私と交換で職業に誤記のある方がおられましたら、
この場を借りてお詫びを申し上げます。

書こうか書くまいか一日悩みましたが、
家人の自営業に万一の差し支えが出てもいけませんので
公開することにいたしました。

何卒ご諒解のほどお願いいたします。

文学フリマに行ってきました [その他]

平和島の流通センターで開催された文学フリマに行ってきました。

今までずっと失礼してきたのに、今年思い立って出かけたのは
参加した「エトランジュ」を購入する必要があったから。
自分の分もさりながら、一緒に参加してくださった方はネットにおられないので
お送りしようと思ったからです。

初めての文フリは想像以上に活気があり、同人誌や学生短歌会など
出展も多くて驚きました。

もとめたもの、いただいたものがどっさり。
これからゆっくり読み進めます。

私があまりツイートしないので、TLにいらしても私自身が気づけずに
ご挨拶しなかった方もあることと思いますが、
初めてお会いできた方もありました。
お目にかかった皆さま、ありがとうございました。

また、「エトランジュ」への参加を快く承諾してくださった
結社の大先輩である住谷眞師(牧師さまです)に
厚くお礼を申し上げます。

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ポインセチア [その他]

昨日は私の誕生日でした。

NHKラジオ深夜便の「365日の花と歌」の本は
365日の花に歌人の鳥海昭子さんが歌をつけられたものですが、
12月22日の花はポインセチアだそうです。


ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日 (ステラMOOK)

ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日 (ステラMOOK)

  • 作者: 鳥海 昭子
  • 出版社/メーカー: NHKサービスセンター
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: ムック



ポインセチアの赤より赤い服を着て花屋の少女の笑顔よろしき(鳥海昭子)

検索したらこんな俳句もありました。

身のどこかユダをりポインセチアの緋(渡辺祥子)

そこで一首。

いづくにしユダの火うづむゆくりなく緋のいろふかむかがり火のはな(紫苑)

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贈歌返歌、そして相聞のこと [その他]

今回Twitterで「エトランジュ」のタグを見ていると、
相聞は初体験という方が意外に多いようです。

私が相聞にはまったく抵抗がなかったのは、
歌を始めるきっかけが「うたのわ」への登録だったことに尽きると思います。

「うたのわ」にはいわゆる普通のコメント、というか
メッセージ機能がありません。

メッセージを送ろうと思ったらまず歌を一首詠み、
それに100字のコメントを添えるようになっています。

恋歌としての相聞とはちょっと違う、贈歌/返歌ですが、
折りにふれてメッセージを送った方もあり、
その都度いろいろなことを教えていただきました。

非公開なだけに私的な話題もあり、
身を削る思いで返信したことも一度や二度ではありません。

ネットでの相聞はバーチャルでも詠めますから、
「うたのわ」でいろいろな方と交流を持つうち、
「うたつかい」の相聞に発展するのは自然な流れだったかもしれません。

他方、紙媒体の場合、「この歌いいな」と感じた歌に
返歌と謳わずに同じテーマで詠んだり、本歌取りをしたりすることもできます。
結社誌でもそのようにしてできた歌もありました。

結社の歌会で代表が面白がって取り上げられた私の歌題を
詠んでいただいたこともあります。

そういう相聞もよいと思うのですよね。

いま歌を交わせる方があるのはとても幸せな立場だと
改めて思っています。


歌人さんへの100の質問 [その他]

自分のことを歌人と称するのは好きではありませんが、
ハッカpipeの部屋」というサイトで
歌人さんへの100の質問。」というのをみつけたので
やってみます。


歌人さんへの100の質問。

<まずは身の回りのこと>
1.まずはお名前を。
紫苑
2.普段ネットで使ってるハンドルと短歌を詠むとき歌号を使い分けてますか。
はい。ただ筆名はなく、本名を使っています。
3.お住まいはどこでしょう。(答えられる範囲で)
神奈川県横浜市
4.この土地に住んでいることが創作にプラスになってると思いますか。どんなときに思いますか。
近いところで鎌倉の古刹など題材には事欠かないと思うのですが、横浜自体は歌謡曲、J-POPの舞台になることが多く、ベタな印象を与えがちで、表だってはあまり詠みません。
5.短歌を始めたきっかけを教えて下さい。
2008年11月に「うたのわ」が開設されたのがYahoo!で報じられたので、登録したこと。
6.短歌歴はどれくらいですか。
ネットで4年強、結社で2年半です。
7.短歌を詠んでいることを短歌を詠んでいない友達にもすぐ言ってしまうほうですか。
いいえ。
8.ネット上以外でも短歌を詠んでいますか。
あまり詠みません。結社の詠草はネットで詠んだものを推敲して出しています。
9.ネット上で詠むのとリアルの場で詠むのでは、精神的にもしくは作品の出来に違いはありますか。
ありません。
10.所属している結社はありますか。
ナイル短歌工房

<あなたのネット利用のこと>
11.あなたのネット歴はどれくらいですか。
15年程度
12.あなたのネット接続頻度を教えて下さい(毎日○時間、週に○日など)
毎日。仕事でも使うので、短歌に充てるはっきりした時間はわかりません。
13.あなたがブックマークしているサイトのうち短歌のサイトの比率はどれくらいですか。
1割程度でしょう。
14.オフ会に参加したことがありますか。
はい。
15.それは短歌のサイトですか。
いいえ。Twitterです。
16.オフ会の好きなとこ、嫌いなところを教えて下さい。   (オフ会に行かない人は行ってみようと思わない理由を教えて下さい)
嫌いなところは特にありません。楽しいのですが、参加者の顔と名前を一度に覚えきれないのが……。
17.インターネットをやり始めて作風が変わりましたか。
いいえ。そもそも短歌を始めたのがネットなので。
18.ネット上では短歌は横組みですが、横組みの短歌に違和感がありますか。
基本的に縦組みだとは思いますが、カタカナや横文字を使うときはむしろ横組みでも違和感はありません。
19.ネット上の歌会はよく利用しますか。
かつては参加していましたが、思うところがあり今は参加していません。

<あなたが詠む短歌などのこと>
20.歌集を何冊くらい持っていますか。
20冊前後でしょうか。評論集を入れれば30冊くらいだと思います。
21.初めて買った歌集を教えて下さい。
水原紫苑『客人(まらうど)』ですが、アンソロジーとしては『日本の詩歌 (4) 与謝野鉄幹 与謝野晶子 若山牧水 吉井勇 (中公文庫): 』です。
22.最近注目している歌人を教えて下さい。
時代を問わず吸収中なのでお答えできません。
23.スタイルを真似しようとしたけど出来なかった歌人はいますか。
寺山修司さん
24.あなたが目指しているスタイルに一番近い歌人は誰ですか。
模索中です。
25.短歌を作り始めたとき、手本にした歌人は誰ですか。
ありません。
26.あなたの作風を変える契機を与えた歌人はいますか。
福島泰樹さん
27.短歌を詠む際、旧仮名遣い/文語と新仮名遣い/口語、どちらをよく用いますか。
基本的に文語旧仮名ですが、口語混じりです。
28.短歌を詠む際よく使ってしまう言葉ってありますか。

29.テーマ(詠草)がある場合とない場合、どちらが詠みやすいですか。
以前はテーマ詠が苦手でしたが、題詠blogなどを経験してどちらも一長一短です。
30.どんな時、場所で、短歌が浮かぶことが多いですか。(移動中、ベッドの中など)
時と場所を選びません。
31.短歌を詠む場合締め切りギリギリまでかかるほうですか。
いいえ。
32.あるフレーズが浮かんでから短歌の完成までの最長記録を教えて下さい。
年単位ですね。
33.楽しいときと落ち込んでいるとき、いい作品が出来るのはどちらですか。
落ち込んでいるとき、というよりはストレスがかかっているとき。
34.実体験を短歌に読むのは好きですか。それとも照れてしまいますか。
ある程度の実体験を下敷きにしないと詠めません。
35.推敲を重ねるほうですか。それとも感覚を大切にするほうですか。
歌によります。
36.折り句(折り句の説明は下に)は得意ですか。
得意ではありませんが、ある程度の時間があれば詠むことはできます。
37.言葉遊びの短歌を詠みますか。
いいえ。
38.句またがりしている短歌をよく詠みますか。
実験的に使う以外は詠みません。
39.かぎかっこ、句読点、一字開けをよく用いますか。
いいえ。
40.クリスマスなど、イベントをよく短歌にしますか。
はい。
41.夏に冬の歌が浮かんだりすることがよくありますか。
いいえ。
42.ニュースを見ていて歌が浮かぶことがありますか。
はい。時事詠は詠む方だと思います。
43.人の死に触れたとき、短歌を詠む意欲は上がりますか、下がりますか。
意欲が上がるということはありませんが、挽歌は詠むほうです。
44.あるテーマで短歌を詠むとき、参考資料を用意しますか。
はい。
45.短歌を詠み始めたときに愛読していた入門書はありますか。
作歌はじめのはじめ(頴田島一二郎)、短歌をたのしく(生方たつゑ)。両方とも古書で入手しました。
46.新聞の歌壇欄や短歌雑誌に投稿したことありますか。
はい(NHK短歌)。
47.そこに掲載されたことがありますか。
はい。
48.あなたがよく読む短歌雑誌があれば教えて下さい。
NHK短歌
49.自分の短歌への他人の評価を気にするほうですか。
気になります。
50.あなたの短歌歴に輝く自慢を教えて下さい。
輝くというほどではないですが、結社の全国大会で加入以来毎年何かの賞をいただいていることです。
51.あなたの代表作を1首教えて下さい。
花葬てふ弔いあらば我を吸ひ野の曼珠沙華朱に驕れよ
52.同人誌を作ったり歌集を出版したことがありますか。
いいえ。
53.詩、小説、演劇、映画、音楽など、短歌以外の作品で、自分の短歌に影響をよく与えるものはありますか。
自分の感性に引っかかってくるものは全て。
54.俳句を詠みますか。
いたずらで1、2句詠んだことはありますが、基本的に詠みません。
55.俳句と短歌。詠む際の一番の違いは何でしょう。
俳句を詠まないのでわかりません。
56.定型詩、俳句と比べて、短歌ではやりづらいこと、表現の限界や制約を感じるものがありますか。
いいえ。
57.短歌を詠み始めてから短歌を詠むのをしばらくやめていたことがありますか。    ある方は、それはどれくらいの期間でしたか。
ありません。実生活で何かあっても努めて休まないようにしています。

<あなたの好きなもののこと>
58.好きな季節を教えて下さい。
秋、冬
59.好きな花を教えて下さい。
彼岸花、バラ。基本的に花は好きです。
60.好きな色を教えて下さい。
深紅、黒
61.好きな土地(国、地域、都市、景勝地など)を教えて下さい。
パリ
62.好きな言葉、座右の銘を教えて下さい。
強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
63.好きな小説、作家を挙げて下さい。
立原正秋、三島由紀夫、太宰治、楡周平、ジャン・コクトー、マルグリット・デュラス
64.好きな舞台、劇作家を挙げて下さい。
木下順二、テネシー・ウィリアムズ、アーサー・ミラー、ピーター・シェーファー、サミュエル・ベケット
65.好きな映画、映画監督を挙げて下さい。
大島渚、ルイス・ブニュエル
66.好きな漫画、漫画家を挙げて下さい。
浦沢直樹
67.好きなアルバム、曲、ミュージシャンを挙げて下さい。
ヤシャ・ハイフェッツ、ミシャ・マイスキー、平井堅、クイーン、ロッド・スチュワート、ヴェロニク・サンソン、モラーヌ
68.好きな、影響を受けた思想家がいたら教えて下さい。
思想家ではありませんがジルベール・セブロンです。
69.見るのが好きなスポーツを教えて下さい。
わりに何でも観ます。
70.するのが好きなスポーツを教えて下さい。
ジャズダンス
71.よく読む雑誌を教えて下さい。(短歌や文芸に限らず)
特になし
72.好きなブランドを教えて下さい。
agnes b、Sonia Rykiel
73.服を買ったりおしゃれしたりするのが好きですか。
はい。
74.お酒は好きですか。好きなお酒を教えて下さい。
好きです。炭酸系は苦手ですが。
75.短歌を詠むこと以上に好きなことがあれば教えて下さい。
「以上」かどうか何ともいえませんが、読書、音楽/美術鑑賞、園芸。
76.好きで暗記している他人の短歌があれば1つお願いします。
愛欲 に疲れし吾のさらし首を鏡に見つつ髪切られをり(黒瀬珂瀾)

<あなたの恋愛のこと>
77.恋愛を題材にした短歌を詠むことが多いですか。
歌を始めて半年は意図的に避けて来ましたが、最近はよく詠みます。
78.あなたは結婚してますか(付き合ってる人がいますか)。
既婚です。
79.あなたの好きな異性のタイプをかんたんに教えて下さい。
やさしく、ときに強引なひと。
80.あなたは自分が異性にモテると思いますか。
いいえ。
81.あなたのルックス、性格を5段階で自己評価してみましょう。
2ぐらいだと思います。
82.浮気をしたことがありますか。
それは明かせませんわ!w
83.「浮気」という言葉は漠然としていますがあなたはどこからが浮気だと思いますか。
自分がそれだけ軽い気持ちであるなら。
84.浮気してみたいと思いますか。
お答えできません。
85.2人の記念日を作るのは好きですか。
いいえ。
86.恋人からもらったもので一番うれしかったものを教えて下さい。
もらったことがないので…。
87.出会いと別れ。あなたが短歌にしやすいのはどちらですか。
ときと場合によりますが、どちらかというと別れでしょうか。
88.恋愛が順調なとき、短歌を詠む機会が増えますか、減りますか。
普段と変わりません。

<性格などその他いろいろ>
89.最近うれしかったことを教えて下さい。
N短で初めて入選したこと。「日曜美術館」で歌を読んでいただいたこと。
90.最近悲しかったことを教えて下さい。
私淑している方のお加減が悪かったと伺ったこと。今もお悪いのかもしれません。ひどく落ち込んで初めて、どれだけ大切な方だったかわかりました。
91.喜怒哀楽が激しいほうだと思いますか。
はい。
92.あなたが涙を流すときってどういうときですか。
思いがけず優しいことばをかけられたとき。
93.普段、健康に気を遣っていますか。あなたの健康法を教えて下さい。
特に気を遣っていません。
94.ストレスを次の日まで残すほうですか。
はい。
95.あなたのストレス解消法(短歌以外)を教えて下さい。
お酒?w
96.短歌を作ることはストレス解消になりますか。逆にストレスとなる場合があれば教えて下さい。   (締め切りが近づいていると、○○などをテーマにして詠むとストレスが溜まるなど)
ストレスの中から歌を詠むほうなので、ストレス解消ではありえません。
97.あなたにとって短歌とは何ですか。
自分を削るもの、かつ自分を表現するもの
98.この質問に答えている間に短歌が浮かびましたか?
いいえ。
99.これから短歌を始めようかと思っている人にアドバイスをお願いします。
「継続は力なり」ですが、好きな歌人、歌集を探すなど自分からの働きかけも必ず実になると思います。
100.お疲れさまでした。最後に1首お願いします。
緩るかに辿りてしがな藤波の思ひもとほる敷島の道


しごく真面目に答えたら、ものすごく時間がかかりました!



Q.36 「折り句」…初句、二句、三句、四句、結句の先頭の音が
「かきつばた」などある単語になっているもの。 →参照

時移る [その他]

映るものいびつに揺るる擦り硝子チャイナタウンの盛衰を見つ

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紫苑は『早退』と『いびつ』のどちらかを題として1時間と30分以内に歌をつくりましょう。

という「題詠ったー」のお題を詠んだものです。

「盛衰」は説明的かなと思いつつ、横浜中華街を詠みました。

安楽園。
メインロードの中央付近にあり、誰もが知っていて
誰もが知らないお店でした。
創業が明治30年代といいますから、最古参の老舗です。

ハマっ子の夫に連れられて、2回ほど行きました。

お店の外観のせいか尻込みする人も多かったようですが、
野毛でヌードダンサーをしていたという
常連の人に会ったこともありました。

欄干のある古風な建物に、古い磨りガラスがとても印象的でした。

その安楽園も2011年5月に閉店しました。
私が横浜の住人となって十年余、横浜もめまぐるしく変わりました。

植物詠百首 [その他]

twitterで「一週間で百首を詠む」という企画がありました。

オンラインで参加する意思はもともとありませんでした。
私は時間のあるほうですが、フルタイムで勤めておられる方には
かなりきつい企画ですし、他の人のペースにつられて
詠み飛ばしたり無理をしたりするのも嫌でした。

加えて、現代短歌なら可能であろうこの企画も、
一首の中でさまざまな修辞(枕詞、掛詞、縁語、序詞など)を
工夫しなければならない古典和歌を詠む人には
不可能だろうと思ったことも参加を見送った理由のひとつです。

また、一結社の一グループが主導するという形にも躊躇がありました。

ですから、オンラインの企画には意図的にタッチしていませんが、
自分なりにトライしてみようと決めました。

テーマは「植物と花言葉」。

植物詠に関して、佐藤春夫は二千種の植物を詠んだと
どこかで目にしたことがあります。
また、ラジオ深夜便の企画で鳥海昭子さんが365首詠んでおられます。

ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日 (ステラMOOK)

ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日 (ステラMOOK)

  • 作者: 鳥海 昭子
  • 出版社/メーカー: NHKサービスセンター
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: ムック


もともと遙か及ばないことは承知の上で、
今まではその時々で詠んできたものを
五十音順にまとめて詠み直してみようと思いました。

もうひとつ、かねてから下の写真の藤を
どうしても詠んでみたかったということもあります。

DSC03921.jpg
Photo by Akira Kitano

6日から始めてとりあえず百首詠み終えたものの、
類似の語句を使った歌も多いと思われるので、
これからゆっくり全体を見渡して推敲してみます。

枕詞 [その他]

隠り沼と呼び交はすごと細波の夜の静寂わが胸に優しき

   aube.jpg


「ナイル」12月号に、同人の重鎮のおひとりである
山岡弘道さんが枕詞辞典を刊行したというお知らせが載っており、
お願いして送っていただきました。

・書名 枕詞辞典(正引・逆引)
・出版 ホサナ舎
・編集 山岡弘道
・A5判86頁(前半正引・後半逆引)
・定価 1000円

   新刊 「枕詞辞典 (正引・逆引) 」 を差し上げます
   (山岡氏のブログへのリンクです)

私は文語旧かな詠みですから、たまに枕詞を使いますが
その都度ネットなどで調べていました。

せっかく送っていただいたのですから、利用しない手はありません。

「夜」の枕詞は「うばたまの」「ぬばたまの」が最もポピュラーですが
他に何かないかなと逆引きしたところ、
ぴったりのがあるではありませんか!

「細波の」なら「沼」とも関連があり、
多分「水」の縁語になるのだと思います。

なかなか使いこなせそうにはありませんが、
折に触れて勉強したいと思います。

冬近し [その他]

白鳥の渡り来してふ友の住む陸奧(みちのく)に地震(なゐ)いまだ止まざり

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Facebookで再会し、twitterでもフォローしている
大学時代の友人がいます。
宮城県在住の彼のツイートを読んでいて気がついたのは
いまだに3日にあげず余震が続いていることです。

一方、被災地から離れている私たちはといえば、
長引く原発の被害におびえ、放射能への恐怖を徒に増幅させる一方で
すべての原因となった震災への恐怖は薄れつつあります。

宮城には白鳥が飛来したとのこと。
「白鳥」は冬の季語です。
もう冬も近いというのに、余震はやまず、道路は未だに凹凸やひび割れだらけ、
がれきの撤去も終わっていません。

被災者以外はともすれば忘れがちな現状ですが、
ことばにして紡げることがあれば、心に留めて発信していきたいと思います。