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ナイル2017年8月号掲載歌【黙はよこたふ】 [ナイル短歌工房]

たまさかるあの世この世をはしわたす結界として水はありにき

橋ひとつ渡ればしばしぬばたまの夜のそこひに黙はよこたふ

ささいなるいとぐちならむ道行きの手を漏るみづの糸のあやなす

共謀はあてどを知らずあしのねの我がためならぬ罪とはなにか

用ふべき手駒のなくて歩ばかりの陣をせばむるほのほの輪舞

逃げまどふおかまのあはれいつの世も受け入れられぬひとであつたよ

謀りごとたがひちがひに綯ひあはせ快楽(けらく)となさむひとよの花火

かがみなす浄夜あければももとせを待たずしをるる手向けの花は


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ナイル2017年7月号掲載歌【偏在の不在】 [ナイル短歌工房]

かほだちのあやめ分かたぬ狛犬はまさをのそらの結界にたつ

陰をなすかげをしたがへむらさきの苞をもたげるくちなはの徒(あだ)

あまあしの遠いまひるまカサンドラリリーは種をむすばぬさだめ

偏在のすみれはひらき大いなる不在をかこつ天球儀あり

はなぐはし桜ふぶきはうつせみのひとよをめぐる終はりのはじめ

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