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ナイル2017年3月号掲載歌【冬の休日】 [ナイル短歌工房]

その冬の休日のありふたつ名の虹のわたせる橋のたもとに

頬をよせまどろむ午後の水はあをくまつげに掬ふひかりのふるへ

ゆふづつは部屋のどこかにオレンジをふたつ転がすまちがひさがし

ひとごころともしき夜の灯のもとにことしの小さき咎をあがなふ

不在なるあしたのへりは天窓の吐息にそまる かげの鋭角

むらさきの色をとどむる沙羅双樹。常世の国にさをしかは跳ぬ

山門をくぐればひとりつゆしものじふぐわつざくら 風は死んでいたか

隠れ家に午後のしじまの深くして刻の襞なすきぬずれのこと

日だまりは水なき河を分かちつつげにえいえんのひとときをもつ

石だたみあしもとふかく砂のながれまさぐる海はとほいむらさき

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