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ナイル12月号掲載歌【花の幻】 [ナイル短歌工房]

あかねさす紫の芽の吹き初めてミモザ枝垂るる冬のひだまり

禍きまでひたくれなゐにしなだるる寒緋桜を身ぬちに抱く

失衡の予感をはらむゴンドラに差し向かひつつふたり黙せる

うつくしき虚像ならまし産毛なきビスクの頬を撫づるてのひら

おほ川はこころ騒ぎをうつすごと潮の満ち干に波さかまきぬ

月の面の蒼きくぼみは眠られず夜を咲ききりし花の墓碑銘(エピタフ)

改札に君を送れば雑踏へたがひの生(しやう)を捲いて帰りぬ

つと毀れ拡がりゆける卵黄にゆるき破戒のかなしみを見つ

厨辺のましろき湯気に閉ざされて妻たる我よ盲目であれ

絶え間なく闇の胎より生まれ来る雪にかさねむ花の幻


   夜桜.jpg

今年最終号は、初参加の題詠blog2011から十首選び、
推敲を加えた上掲載しました。

西中眞二郎さん夏実麦太朗さん理阿弥さん
鳥羽省三さん飯田彩乃さんなど
鑑賞サイトも参考にしつつ、
何となくプロットが立ち上がるように選んでみました。

題詠は中だるみしないうちに極力早く完走しましたが
その分推敲が不十分な歌もあったと思います。
ですが、だいたい毎日十首をめどに短期集中型で臨んだのは
それなりの訓練にはなったのではないかと思っています。

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うもき

 読みました。これから味読して行きたい短歌だと思いました。
by うもき (2011-12-13 12:30) 

purple_aster

お返事が大変遅れまして申し訳ありません。
ありがとうございました。
by purple_aster (2011-12-31 12:19) 

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