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【卍】その後 ~高須克弥氏のこと [その他]

ナイル11月号掲載の連作「卍」は8月末から9月はじめにかけて、
シャーロッツヴィルなど一連のナチス関連の出来事を詠んだものです。

その中に、高須クリニック院長・高須克弥氏を詠んだ一首がありました。

奇しくもそれが掲載された今月。

サイモン・ヴィーゼンタール・センターから、
アメリカ美容外科学会がSWCの勧告を受けて
高須氏を除名したと発表がありました。



さらに昨夜。
9月はじめに、高須氏に一連のことについて声明を出すように勧め、
助力を申し出ていた翻訳家・勝見貴弘氏と高須氏の面談があったそうです。




内容にも言及がありました。




私自身、高須氏の発言内容は到底許容できるものではないと思っています。
高須氏をはじめ複数のナチス礼賛発言が相次ぎ、
日本の国際評価を下げたことにも怒りを感じます。

その上で、物事に「たられば」はありませんが、
あの時声明を出していれば今回の除名は回避できたかもしれないと思うと
大変残念でもあります。

少しでも対応改善を期待し、推移を見守りたいと思います。
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ナイル2017年11月号掲載歌【卍】 [ナイル短歌工房]

卍とも七ともつかぬ十字はや若きらの描くあいまいな過去

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忘れたいのは嘘でせうピレネーの天使の眼(まな)に色なき風は

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一滴のインクのにじみ色褪する「死ぬときはたれもひとり(イェーダー・シュティルプト・フュア・ズィッヒ・アライン)」

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この国のすぎゆきのいま松明の真闇にひづむボシュの顔かほ

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信仰とおぼしきものの涯のはて寄せてはかへす死者たちのこゑ

八十年のたたかひを経てなほつづく「星(シュターン)」といふ名のしめすもの


NNM Trailer from Charlene Stern on Vimeo.


銃(つつ)の上(へ)に花咲かせたるヒト型のアンドロイドの不器用な手は

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言ひつのり退路をなくすしろたへの仮面のうらに視るスワスティカ

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A Popular Japanese Cosmetic Surgeon Is Called Out for Admiring Nazism

貴(あて)ならばあまた負ふもの水晶のかがみのうへに影はうごめく

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麻生副総理「ヒトラー、いくら動機正しくてもダメ」:朝日新聞デジタル

ghetto(ゲットー)とこだまの呼ばふ日ざかりはエノコログサの揺れる空き地に


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現代語や、簡易語のこと [ナイル短歌工房]

かなり前に、NHK短歌で
「中待合」ということばが取り上げられました。

いわゆる新語として、共通理解があるかどうかという。

この場合は、ぎりぎりセーフとの判断でした。

結社の歌会でも「終活」が話題になったことがあります。

言われてみれば分からなかったので調べました。
「終焉活動」かな。

共通理解の域に達しているか、一部の人の理解に留まるのか、
いろいろあります。

今月の詠草は「オリパラ(オリンピック・パラリンピック)」、
「簡宿(簡易宿泊所)」という略語をあえて使いました。

31文字という制約もさりながら、
現行の問題について、
調べてでも略語を知ってもらいたかったからでもあります。

ナイルは詠みぶりについて制約のない一方、
新語についての判断は厳しいので
私の選択がどう評価されるかは分かりません。
評価に従って、自分の判断を変えるつもりはありませんが。
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ナイル2017年10月号掲載歌【カジノ】 [ナイル短歌工房]

くろふねはノースドックの身代はりを担うてきたり山下埠頭

オリパラにことよする手はつけられて波止場食堂やをうつりけり

陽ざかりをコトブキへゆく賭けごとの染みたる街にそを聞きにゆく

簡宿を見上げて問へば手を横に振るひとのありさうか要らぬか

上ぐるこゑなきにあらざり次々と手に取られゆくみどりのシール

「これからの人には要らぬ」ぎりぎりの生計(たつき)をなさむ老いのひとこと

電光板に数字するどく暗がりにひたすら黙すやみの群むら

ともがらは曰はく「博打のカミサマ」よカジノカジノとはしやぐ男の

昼なかを地べた座りの人ひとの空にづぬけたひまはりは揺る

Roulette, win or lose すぎゆきは海馬にゆれるハスキーヴォイス

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十首目の「ルーレット」は全曲が聴けないので、試聴できるリンクを貼ります。
Amazon.co.jp: ルーレット: 上田 正樹: デジタルミュージック
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うたつかい2017年秋号掲載歌(テーマ詠) [うたつかい]

<テーマ詠【学校】>

この時代(とき)を負うて羽ばたけあかねさすむらさき匂ふSPARの鳩

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テーマ詠「学校」は悩んだ。
高校までは小学校に転入してからの持ち上がりで、
小学校時代のいじめの記憶もあり、詠みたいものではなかった。

大学については過去に詠んだ歌もあったが、
最近は「モリカケ問題」の加計孝太郎氏、
現政権の鶴の一声(閣議決定)で母校初の最高裁判事になった木澤克之氏と、
たいそう不名誉なことになっていて、題材にとても困った。

そんな中で、今年3月、池袋でのヘイト(差別扇動)街宣に対し、
一般の学生さんにも声をかけて監視アクションに参画した
SPAR☆(@SPAR38406892 平和のために行動する立教大生の会)を詠みました。

卒業生として、彼らを誇りに思います。

「あかねさす」は「紫」にかかる枕詞。
「紫匂ふ(匂える)」は校歌から採りました。
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大阪短歌チョップ2 [その他]

2月に開催された「大阪短歌チョップ2」の
記録が公開されたというツイートを読み、
「うたのかべ」に投稿していたことを思い出しました。

テーマが「町」だったので、寿町の越年闘争を詠みました。
票をくださった方、ありがとうございました。


具のおほき汁ひと椀につかのまの安きをとどめ年あらたまる(紫苑)

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カレーの短歌 [その他]

……と言われて、思い浮かぶのはこの一首。

ムルギーのカレーすすれば新東宝「お玉が池」のゆうひはあかく(仙波龍英)


7月でしたか、カレー短歌の募集があったのですが、
とてもこうはいきません。

ただ、真似して固有名詞(店名)を入れてみたかったので、地元編で作ってみました。

野毛山はほとほと甘し飯ごうは青葉のかげのアルペンジロー

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ナイル2017年9月号掲載歌【片輪むすび】 [ナイル短歌工房]

タクシーの窓にひろがる海の面に逆さネオンのひづみのかたち

おぼつかな陸と海との逢ふところガラスに映るみかづきのかほ

妄執を飼ひならしつつヨコハマの夜をとぶらふ汽笛を聞きぬ

飲みさしのビールの缶をそのままに浅きねむりのひと夜かなしき

しつとりとたまごの匂ふトーストに蜜を添へてはみなつきのあさ

行き止まりの白壁のありあまごもりつゆのひぬまの影をうつして

あすはなき七角形の部屋にゐてひと日をあそぶかたなわむすび

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しゃがんだ人はいなかった [その他]

短歌とは何の関係もありません。

私が寿町に限って「カジノいる?いらない?」の調査に同行したのには
いくつかの理由があります。
(1)生活保護時給者にはギャンブルに限らず依存症の方が多いのは否定できない
(2)生活保護時給者はマイナンバーカードを持っている
(3)マイナンバーの確認が入場の前提になった場合、一番に食い物にされるのは困窮者ではないか

大前提として、生活保護受給者は、受給開始時にマイナンバーカードを持つことを半ば指示されます。

理由は
(1)自家用車を手放す場合を含め、運転免許証を持っていない
(2)診療費を免除される代わりに、健康保険証は預かりになる
(3)なので、公的に身分を証明するものが必要
という流れになると思われます。

大阪府の一部のように、顔写真付きの証明書と重複しているのは論外ですが。

それはともかく、生保受給者はマイナンバーカードを持たされているわけです、

で、カジノの入場に制限を設けるという案があります。
入場にはマイナンバーカードの所持が前提にされています。

生活保護受給者は、前掲のように、基本的にマイナンバーカードを持っています。
受給者の中には、賭博に限らず依存症の方も多く、
精神障害や発達障害などから、金銭管理が難しい方もいます。
現に、役所からの通知は総ルビ(すべての漢字にカナがふってある)です。
長年の肉体労働だったり、仕事中の事故で、仕事につけない人もいます。

外に出られる人はともかく、さまざまな依存症から逃れられない人もいます。
DARCに通った方、それでも過去の実績から逃れられない方の話も聞いています。

私が賭博に興味がないからと言って、差別的な意味で言っているわけではありません。
日本三大ドヤ街を抱えている東京都、神奈川県、大阪府、すべてカジノ誘致に名乗りを上げています。

外国人観光客の調査がまったくできていない状態で、大阪府が言うように国内来場者の制限を外したら、結果は明らかです。

それとは別に知って欲しい。
寿町で、しゃがんだ人はいなかった。












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#これを見た人は本を読み始めたきっかけを語らねばならない [その他]

ツイッターにこういうハッシュタグがありました。

タイムラインをざっと読むに、本を読み始めたきっかけは人さまざまですが、
「身近に本があったから」という方は多いですね。
他方、身近には本がなかったけれど、何らかの外からのきっかけで
本に接した、という方もおられます。

これは協議会の選定図書とか、親が推薦する図書の傾向は別として、
汎用的な規範があるわけではなく
ほんとうに人それぞれなのですね。

私の場合は

1.
読み聞かせは小学校高学年までありました。
弟が3歳下だったということもあります。
それは母の経歴と自負(ここでは省きます)に依るところも
大きかったでしょう。

2.
病欠しているときなど、「ラジオ図書館」を聞いた。
これは善し悪しです。
印象が強かった反面、『耳なし芳市』にしばらくうなされたことを覚えています。
寝付きが悪く、両親にも迷惑をかけました。

3.
誕生日プレゼントには本が一冊あった。
これはプラスです。ただ……。

4.
誕生日に用意された本と、図書室で借りた本がダブった。
これはやむを得なかったとはいえ、両親に交換の労をかけたことは
記憶に残っています。ただ、何に替えてもらったのか、覚えていません。
『春駒のうた』です。

5.
読書感想文が苦手だった。
これは、思ったことを言いたくなかったことが主なのと、
小学生ながら、思ったことを正確に表現できなかった
(語彙と表現力がついていかない)ことがもどかしかった。
たまたま、『かたあしだちょうのエルフ』の感想文をコンクールに出すというので
書き直させられたことがとても嫌だった。
また、『ああ五郎』について、現実を認識した上で
「どうなってしまったのだろう」と書いたところ
「死んだに決まってるでしょう」と母に言われてとても傷ついた。
それぞれ、言った方は忘れているだろうが。

6.
家には『少年少女文学全集』の一部、『ヘッセ選集』があった。
今思えば、ザッペルの『一年生時代』はお薦め。
家族の病気や、転校によるいじめがてらいなく描かれている。
ヘッセは、初読の年齢と作品によっての理解度が試されるところ。

7.
言えるのは、
与えられた読書環境と呼応するところもあるけれど、
自分の読書傾向を確立できるかということ。
それは、ジャンルを問いません。
ただ、読書傾向は語彙の形成に、確実に影響すると思います。
それをどう取捨選択し、自分に近づけるかは表現者次第、ということです。
また、どのような読み手に対してどういう表現を選ぶかということは、
発表の場に関わらず(例えばSNSの発言であっても)
問われるべきことだと思っています。

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